質権(中級)


問題:(完全オリジナル問題)Aは、B10万円を貸すにあたって、担保を得ようと考え、Bの同意の下、Bの有する腕時計(10万円相当)の引渡しを受けることにより、腕時計に質権を設定した。もっとも、Bは翌日、週末のパーティーで腕時計を使う必要が生じたから一旦返すよう頼み込み、Aはしぶしぶ腕時計を返還した。ところが、BCに対して腕時計を8万円で売り、Cに腕時計を引き渡してしまった。Aとしては、Cに対して質権に基づいて何らかの請求ができるだろうか。Aは質権を未だ有しているか否かの結論と併せて、40字程度で記述しなさい。

 

(空欄を補充してください)

 

質権は、占有を適法に保持できるという(①3文字)効力が主な効力ではあるが、占有の継続は効力要件ではなく、(②2文字)要件である。そのため、占有を失ったAも未だ質権者である。もっとも、Aは質権を第三者Cに対抗できないため、質権に基づく主張はなにもできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(解答例)

①留置的

②対抗

(採点基準)

①留置的のみ10点。

対抗のみ10点。

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