問題:(完全オリジナル問題)Aは、Bに10万円を貸すにあたって、担保を得ようと考え、Bの同意の下、Bの有する腕時計(10万円相当)の引渡しを受けることにより、腕時計に質権を設定した。もっとも、Bは翌日、週末のパーティーで腕時計を使う必要が生じたから一旦返すよう頼み込み、Aはしぶしぶ腕時計を返還した。ところが、BはCに対して腕時計を8万円で売り、Cに腕時計を引き渡してしまった。Aとしては、Cに対して質権に基づいて何らかの請求ができるだろうか。Aは質権を未だ有しているか否かの結論と併せて、40字程度で記述しなさい。
(解答例)
Aは質権を未だ有しているが、第三者Cに質権を対抗できず、何らの請求もできない。
(採点基準)
①対抗のみ5点。
②ないのみ10点。
③質権者、又は質権及び「る」があれば5点。