問題:作家Yに雇用されている秘書Aは、Y名義で5万円以下のYの日用品を購入する権限しか付与されていなかったが、Yに無断でXからYのために50万円相当の事務機器を購入した。しかし、Xは、Aに事務機器を購入する権限があるものと信じて取引をし、Yに代金の支払いを請求したところ、Yはその支払いを拒絶した。このようなYの支払い拒絶を不当と考えたXは、Yに対して、支払いの請求、およびそれに代わる請求について検討した。この場合において、Xは、どのような根拠に基づき、いかなる請求をすればよいか。
(空欄を補充してください)
Xは、代金支払い請求をするためには、(①8文字以内を主張し、売買契約の履行として代金支払い請求をするという構成が考えられる。他方、支払いに代わる請求としては、Aの行為は、無権代理であるというだけでなく、AによるXに対する(②4文字)であるとも評価できることに着目し、(③5文字)をYに対して追及し、損害賠償請求をすることが考えられる。
(解答例)
①権限外の表見代理
②不法行為
③使用者責任
(採点基準)
・「表見代理」があれば5点。「権限」があればさらに+5点。
・不法行為のみ5点。
・使用者責任のみ5点。計20点。