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背信的悪意者(中級)


問題:(司法試験昭和60年度第1問改題)Aは、所有する土地をBに売り渡し、その旨の登記をした。ところが、Cは、Bに対して、自分がAから先に売買によって所有権を取得していたことを主張している。AB間売買、AC間売買は双方瑕疵なく行われていたものとして、Cの主張が認められる場合はいかなる場合だろうか、40字程度で記述しなさい。

 

(空欄を補充してください)

 

Cは、(①2文字)を経ていないため、所有権取得を「第三者」に主張できない。よって、Bが「第三者」にあたらない場合が、ざっくりとした解答である。しかし、より詰めて考えると、BAC間取引の当事者ではないし、不法占拠者ではないため、一応「第三者」にあたるように見える。そのため、それを覆すような事情が別に存在する場合、すなわち(②3文字)上登記の欠缺を主張する正当な利益を有しない者である場合というのが答えである。ちなみに、かような者を(③6文字)と呼ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(解答例)

①登記

②信義則

③背信的悪意者

(採点基準)

①登記のみ7点。

②信義則のみ6点。

背信的悪意者のみ7点。

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