問題:次の【設問】を読み、【答え】の中の〔 〕に適切な文章を40字程度で記述して、設問に関する解答を完成させなさい。
【設問】
XはA所有の甲建物を購入したが未だ移転登記は行っていない。現在甲建物にはAからこの建物を借り受けたYが居住しているが、A・Y間の賃貸借契約は既に解除されている。XはYに対して建物の明け渡しを求めることができるか。
【答え】
XはYに対して登記なくして自らが所有者であることを主張し、明け渡しを求めることができる。民法177条の規定によれば「不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。」とあるところ、判例によれば、同規定中の〔 〕をいうものと解されている。ところが本件事案では、Yについて、これに該当するとは認められないからである。
(空欄を補充してください)
問題となっている177条の文言は、「(①3文字)」という文言である。この文言の意味するところは、判例は、当事者もしくはその(②5文字)以外の者で、(③5文字)を主張する(④5文字)を有する者をいうとしている。
(解答例)
①第三者
②包括承継人
③登記の欠缺
④正当な利益
(採点基準)
①第三者のみ5点。
②包括承継人のみ5点。
③登記と欠缺が共にあれば5点。登記のみしかないならば2点。
④正当と利益が共にあれば5点。利益のみしかないならば2点。計20点。