問題:次の【事例】において、Xは、Yに対して、どのような権利について、どのような契約に基づき、どのような請求をすることができるか。40字程度で記述しなさい。
【事例】
A(会社)は、B(銀行)より消費貸借契約に基づき金銭を借り受け、その際に、X(信用保証協会)との間でBに対する信用保証委託契約を締結し、Xは、同契約に基づき、AのBに対する債務につき信用保証をした。Xは、それと同時に、Yとの間で、Aが信用保証委託契約に基づきXに対して負担する求償債務についてYが連帯保証する旨の連帯保証契約を締結した。AがBに対する上記借入債務の弁済を怠り、期限の利益を失ったので、Xは、Bに対して代位弁済をした。
(下記の問題解説の文章に選択肢が含まれているので、正しいと思う選択肢を選んでいってください。アプリでタッチすれば次々と文章が流れていく形式を想定しておりましたので、選択肢の直後に解答がある場合もございますが、それはご了承ください。)
本事例は、信用保証委託契約という耳慣れない単語が出てきてややこしい問題のように見えるが、回答すべき中心は、AX間の信用保証委託でもBX間の信用保証でもなく、XY間の連帯保証なので実はシンプルな問題である。
念のため事例を整理しておくと、A会社がB銀行にお金を返せなくなったため、A会社の代わりにXがB銀行にお金を払い、A会社に対してXは求償権を取得した。
そして、予めA会社が払えなくなった場合に備えて、Xは、もしXがB銀行に代わりに支払ってA会社に対して求償権を取得した場合には、という条件付きで、その求償権につきYを連帯保証人としていた。
そのため、求償権が現実に発生した本事例では、Yは保証債務を履行すべき立場に立たされていることとなる。
事例を理解しているか確認するために、順序を変えてもう一度説明する。
Xは(①Aに対する②Bに対する③Yに対する)
求償権が発生した場合に備えて、人的担保を用意していた。
それが、(①BX間の信用保証②XY間の連帯保証)である。
そして、現実にAがB銀行にお金を返すことができず、XがB銀行に対して代位して弁済したため、求償権が発生した。
この求償権発生により、
(①信用保証契約②信用保証委託契約③連帯保証契約)
は、履行期が到来したため、XはYに対してその履行を請求することができることとなった。
(解答)
①②③
・3問20点。均等配点。小数点第一位以下四捨五入