問題:Aは、飼っている大型のドーベルマンを、鎖を外したまま連れて散歩に出ていたが、この犬が歩行者Bを見かけて走っていき、襲いかかってしまった。そこで、あわててBは近くのC宅敷地に飛び込み、自転車や植木鉢を壊してしまった。この場合、Cに対する損害賠償責任をBが負わないためには、どのような要件を満たす必要があるか。
(解答例)
Aの不法行為に対する防衛行為が、Bの生命・身体を防衛するため、やむを得ずになされたこと。
(採点基準)
・「不法行為」があれば5点。
・「身体」と、「B」又は「自己」があれば8点。これがない場合、「正当防衛」があれば5点。
・やむをえず、やむを得ずのみ7点。計20点。