(6) 合格基準
行政書士試験の合格基準は、全体で60%以上の得点をしつつ、法律科目で50%、一般知識科目で40%の得点をしていることです。
全体は300点満点で、法律科目が244点満点、一般知識科目が56点満点で、一般知識科目には5肢択一式の一問4点の問題しかないという上述の説明を前提として言い換えますと、
① 全体で180点以上であること
② 法律科目で122点以上であること
③ 一般知識科目で24点以上であること
・・・の3つ全てを満たすことが合格基準です。
(問題の難易度によって、補正的措置が加えられることもあるようです。)
司法試験等のように、ある程度限られた枠をめぐって、受験生同士が蹴落としあうのではなく、自分が一定の点数を上回れば合格できるというのは、行政書士試験の魅力の一つだと思います。
(もっとも、行政書士試験も、当然国家資格である以上、ある程度の幅を持った合格枠はおそらくありまして、採点基準を調整できる記述式問題の採点で、ある程度合格者数が調整されていると予想されるため、限られた枠をめぐる受験生同士の蹴落とし合いという側面がない訳ではないのですが・・・)
(7) 合格率
合格率は、
平成18年度 4.79%
平成19年度 8.64%
平成20年度 6.47%
平成21年度 9.05%
平成22年度 6.60%
平成23年度 8.05%
平成24年度 9,19%
平成25年度 10, 10%
・・・という具合ですので、大体10人ちょいの内の1人が受かる試験だということです。
受験者数は、大体60000人~70000人で、合格者数が4000人~6000人というのが、近年の傾向のようです。
(8) 試験に関するお問い合わせ先
〒102-0082 東京都千代田区一番町25番地 全国町村議員会館3階財団法人行政書士試験研究センター
電話 (試験専用) 03-3263-7700
この電話番号に、私は試験問題のHP等への使用許諾を得るために、一度かけたことがあります。
この番号に掛けると、初めは、自動音声が流れて、用件に従って、番号を押すよう指示されます。そして、番号を押してしばらくすると、事務の方と繋がります。
事務の方の対応は、とても丁寧なものでした。
試験に関する疑問・質問があり、周囲に聞いたのでは解決できない場合には、この電話を利用することも一つの選択肢だと思います。